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出会い(最終話)

アイラとの楽しい食事を食べ終わる頃
またも突然にアイラからとんでもない話を聞かされた。

今回の突然は今までの突然と違っていた。

幼少の頃に住んでいたカナダに行くという。

遠くに行くからなのか
私の気持ちも再確認された。

そして・・・好き・・・と言ってくれた
初めて聞く単語。

いつ帰国するか分からないが
待っていてほしいと・・・。

当然に「待つよ」と返事した。

賢くて聡明なアイラ。

重大な話を聞き
レストランを後にした。

表に出ると喧騒の新宿だ。

今度アイラの顔を見られるのはいつになるのだろう。

2人は無言で歩き出す。
人混みの中手をつないで歩く。

大事な話をしたせいか時間はだいぶ経過していた。

手をつないで駐車場方向に歩いて行く。

するとアイラは私の手を掴んだまま立ち止まった。

「ねぇ、本当に待っていてくれるの?」

「ああ、本当に待つよ」

とアイラの顔をみると
目が少し潤んでいる。

当面の間、会えないかと思うと
アイラがすごく愛おしくなり
人目もはばからずアイラを抱きしめ
そしてキスを交わした。

周りの喧騒など何も無いかのように
抱きしめていた。

そしてアイラは言った
「ゴメンね」

「分かっているよ
 元気になって戻ってきてくれ」

「うん」

「メール 待っているから」

「分かった、必ず送るよ」

その場でアイラと別れ
駐車場に向かって歩き始めた。

すると背中にアイラの
以前と同じ元気な声が響く

「気をつけて帰ってね
 今日はありがとう!!」

喧騒の中でも
アイラの声は誰もいないかのように
私の背に届いた。

私は振り向いてアイラに手を振る。

アイラも手を振っている。

すぐにアイラに背を向けて歩き出す
涙が溢れてきて背を向けたのだった。

アイラとの出会い

今日は別れではない
新たな始まりなのだ。

アイラが元気になることを願い
私は車を動かし始めた

不思議なことに
背後からアイラの元気な声が聞こえる

「気をつけて帰ってね~」

 *** END  ***

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出会い (125)

アイラと楽しい・・・はずの
久しぶりの食事。

久しぶりで
分かっているはずなのに
言わされてしまった。

なんで、わざわざ言わせるのだろう
と思っていた。

するとまたも突然にアイラは言い出した。

私に好きだと言わせた直後にだ。

「カナダに行くよ」

「・・・

カナダって遠いじゃん
それに結構寒いのでは」

黙ってじっと私を見ていたアイラが言った。

「あたし遠いところに行くから・・・
 貴男の気持ちを確認しておきたかったの」

アイラの話は続いた

「出会った時に貴男はすごく沈んでいて
 病気ならあたしが治してやるって思っていた」

「そんな大それたことを思っていたけれど
 医学部中退しちゃったし・・・
 貴男は私から元気をもらったと言うけれど
 あたしはその何倍ももらっているよ」

さらに話は続いた

「そのおかげで、今のあたしがいるの
 カナダに行くのは本当に静養のためだよ
 遠くに行くけれど一生ではないし・・・
 
あたし・・・貴男が好き

いつ帰ってくるか分からないけれど
待っていてくれる?」

突然のカナダ行きと
初めて聞いた「好き」という言葉。

キャバクラでアイラと出会うなんて
すごく不思議だった。
狐と狸の化かし合いの場にアイラがいた。

運命とも思える出会い
幸せを感じる一方で辛い思いも・・・
私は少し間を置いて返事をした。

「分かった
 アイラが戻ってくるのを待つよ」

「本当?
 1年か2年か・・・分からないんだよ」

「ああ、本当に待つよ
 今までだってだいぶ待っていたし」

一生のなかで1度あるかないかの出会い
私はそんな出会いを・・・
アイラを大事にしたい。



*** 次回「出会い」最終話 ***

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出会い (124)

久しぶりにアイラとの食事。

顔を見て楽しく話をしながら食事が進んでいた。

だが、突然にアイラから言わされた。

アイラを好きなことはアイラ自身も分かっているのに
言わされてしまった。

私には言わせるくせに
アイラは言わない・・・

言った後、アイラに
「アイラはどうなの?」

アイラは食後のお茶を飲みながらニコニコしているだけ

少しするとニコニコ顔は消え
またも突然に言い出した。

「あたし・・・もう暫くしたらカナダに行く」

カナダ・・・

アイラと出会った当初の会話を思い出した
アイラは病気のためか幼い頃カナダに住んでいた。

カナダの女友達と一緒の写真も見せてもらったことがある。

「そんなに遠くに行ったら会えないね」

「うん、簡単には会えないと思う」

国内ならともかく海外
それもカナダではすごく遠い。

「で、いつ行くの?」

「あと1ヶ月くらい・・・」

アイラとの楽しい食事だったが
私の心は沈んでしまった。

いつも「突然のアイラ」だが
今回の「突然」には流石にへこんでしまった。

私の顔をじっと見ていたアイラが言った
絶対に言わなかったアイラが言った。

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